「ホームページを見た」とのことで香港の業者さん(日本人)から問い合わせがありその続報です。生食用の冷凍殻付き牡蠣を探しているようでサイズも100~120gに限定しているようです。早速取引先の牡蠣を扱う業者さんに問い合わせてみると「今年の牡蠣は小さいし、収穫量も全く例年とは比較にならないほ少ない。100up自体が全く無理で、出せたとしても『サイズ指定なし』しか対応できないよ」と言われてしまいました。そんな内容を香港に伝えると「サイズ毎で出せる分だけでも良いので数量と価格を提示して欲しい」と懇願して来ました。それを産地に伝えると「サイズ指定なしも在庫分が終了すれば今年はこれで終わり。後は来年になる」と再度ダメ押しをされました。ここが水産物の難しいところです。買い手側としては希望のサイズと数量はある程度高値になったとしても手に入るものだと考えがちです。しかし究極まで行くと「ないものはどう足掻(あが)いてもない」となるのがこの業界です。売り手側からすれば、どんなに高値で買ってくれる新規客よりも長年苦楽を共にして来た信頼ある既存客を大事にし、優先するのは当然です。「今年はサイズ指定なしで繋いでおいて顧客になり来年しっかり取引をしたらどうか」とアドバイスをしました。